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2014年の大河ドラマ主人公黒田官兵衛(/岡田准一) ~時代背景-室町幕府の起こり~ [黒田官兵衛]

後4日、待ちきれませんね。
ほんと早く見たいです。

昨日は、武士が政治のトップとして初めて開いた鎌倉幕府の話をしました。
そして、その鎌倉幕府も、次に室町幕府を開くことになる足利氏の棟梁である足利尊氏に滅ぼされます。

ここで、ちょっと日本から周辺の朝鮮に目を向けて見ます。
最近は、韓流ブームで、朝鮮の歴史ドラマが流行っていますね。僕も、好きでよく見ます。
朝鮮の歴史は、大まかに言うと、三国時代(高句麗・百済・新羅)から統一新羅へ、
そして、高麗、朝鮮王朝へと流れていきます。
最近で言えば、「イ・サン」、「トンイ」などは、最後の王朝である朝鮮王朝のドラマです。
また、このあたりの時代やドラマに興味がある方がいれば、別の機会に詳しくお話したいと思います。

朝鮮の場合は、時代が変わるときには、王朝も変わります。
日本の天皇にあたる、王自体の性が変わります。
朝鮮では、王様がトップとなり、朝廷と協力して国の政治をとります。
「イサン」などでも王様を囲んで会議がよく行われていますよね。

日本では、あくまで天皇から政治の権限を与えられた将軍をトップとする政権が変わるのです。
鎌倉幕府以降であれば、幕府が武力により倒されると別の政権に交代し、
天皇から任命・委託されるという形式がとられていました。
鎌倉幕府から江戸幕府までは、武士のトップが国の政治を任さていました。

それでは、最初に話を戻します。

足利尊氏が新田義貞という盟友と共に鎌倉幕府を倒し、天皇から征夷大将軍に任命されました。
こうして、足利氏による室町幕府が始まります。
3代将軍が、「一休さん」で将軍様として知られる足利義満です。
この人の時代に、室町幕府は確立され、義満は、最終的に従一位・太政大臣という天皇に次ぐ地位を与えられます。
幕府と朝廷の両方を完全に支配します。権力は絶大で、天皇をしのぐさえ言われていたほどです。

足利義満の時代に、室町幕府は絶頂期を迎えます。
その後は安定期を迎えます。しかし、6代義教が暗殺されてからは、将軍家は権力を失う。
これをきっかけとして、力のバランスが崩れ、部下である守護大名家同志の権力争いに将軍家も巻き込まれていく。

そして、学校の教科書でも出てきて、かの有名な「応仁の乱」に繋がっていく。
この「応仁の乱」の後の世がいわゆる「戦国時代」という時代で、
実力あるものが身分の上下を超えて、上にのし上がり、
戦国武将となり、果ては織田信長のように天下を取るものまで出現してくる。
やっと黒田官兵衛もこの時に現れ、活躍する。

では、次回は戦国武将が活躍する戦国時代の幕開けのきっかけとなった「応仁の乱」のお話に入っていきます。

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2014年の大河ドラマ主人公黒田官兵衛(/岡田准一) ~時代背景-幕府の始まり2~ [黒田官兵衛]

いよいよもうすぐ「軍師官兵衛」が始まりますね。
もう待ちきれません。

前回は、鎌倉幕府ガ始まり、武士が世の中の中心となり、将軍が政治のトップに立ち国を動かすという話をしました。
その鎌倉幕府ですが、源頼朝が初代将軍となりますが、源氏の政治も3代で終わってしまいます。

その後どうなったか。

その前に、少し時代を前に戻します。
源頼朝の奥さんに北条政子という人がいます。教科書でも出てきたと思いますが、「尼将軍」といわれた女人です。
この女性、多くの男性との結婚話があったのですが、全部断ってきました。
親御さんも諦めかけていた頃、北条政子一家が住んでいた伊豆というところに、
源氏の棟梁である源頼朝が「島流し」という刑罰を受け、屋敷に閉じ込められます。

なぜ、こんな位の高い人がこんな重い刑罰を受けたのか。
それには、ちゃんとした理由があるのですが、ドラマの本筋と離れてしまうので、
これもここでは省略させてもらいます。
(歴史というのは、全部が一種の長い長いドラマであり繋がっているんです。歴史はすごく奥が深い。)

元に戻すと、まあ、屋敷に閉じ込められたといっても、
現代の刑罰のような牢に閉じ込められるというイメージとは、だいぶ違います。
もちろん、そういう刑罰もありますが、一般庶民とは違い武士であり、武士の中でも身分の高い源頼朝のようなクラス(今でいうと、大財閥の御曹司というところでしょうか)になると、
質素ではありますが、ゆったりした庭付きの屋敷で自由に暮らせます。もちろん、そこから出ることは許されません。
ただ、国から任命された監視兼世話係のような人がいます。

それが、北条政子の父である北条時宗という人です。政子は、この頼朝に一目ぼれします。
そして、時宗に対して、「頼朝様と結婚したい」と言いますが、時宗は大反対します。

それは当然です。頼朝は罪人なのですから。そんな人と血縁関係になれば、北条一族に害が及ぶかもしれません。

それでも、決して引き下がらない政子に対して、結局最後には結婚を許します。
時宗の中に、野心が芽生えます。源頼朝が、将来天下を取ろうとしていることを知っているので、
北条氏が力を貸し、目的を達成することが出来れば権力を握ることが出来るかもしれないと時宗は考えます。

その後、源頼朝が天下を取り鎌倉幕府を開くと、北条時宗は権力を握ります。
特に、源氏が3代で終わった後は、北条氏が将軍の補佐的役職である執権という役職に就き、
将軍に代わって実質国のトップになり政権を動かします。
北条氏は、将軍職には自らなるのではなく、貴族の筆頭である摂関家や皇族に譲ります。
これは、忠義や正義といったいい意味ではなく、緻密な計算があるのです。
ここでは、これについても省略します。

以降、鎌倉幕府は、北条氏が執権として、将軍の代わりに国のトップとして権力を握り続けます。
しかし、そんな鎌倉幕府も衰退していき、腐敗政治に対する人々の反感を買い、有力御家人たちに倒されてしまいます。

その有力御家人の代表が、教科書にも出てくる源氏の子孫である足利尊氏です。
そして、足利尊氏が征夷大将軍(将軍)となり、室町幕府を開きます。

ちょっと長くなりましたが、やっと次回からが、
黒田官兵衛が出てくる時代である室町幕府の話になります。




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2014年の大河ドラマ主人公黒田官兵衛(/岡田准一) ~時代背景-幕府の始まり~ [黒田官兵衛]

とうとう2014年1月5日放送開始ですね。
すごい楽しみですね。

今日は、黒田官兵衛が活躍した時代に至るまでの背景というか、
流れを話したいと思います。

現在、学生さんであったり、社会人の方であったりすると思います。
学校の歴史の授業や受験勉強で、鎌倉幕府・室町幕府・江戸幕府などと
習ったと思いますが、現在でいういわゆる総理大臣をリーダーとする各省庁の大臣で構成する
日本政府に当たります。総理大臣は、天皇から任命されますが、この幕府においては、
征夷大将軍いわゆる将軍が、総理大臣に当たります。そして、この時代においても、
将軍は、天皇によって任命・委託されるのです。つまり、実質上国のトップは、征夷大将軍(将軍)です。

元々、こういう征夷大将軍(将軍)が政治するしくみは、学校の教科書でも出てきたと思いますが、
源氏の筆頭である源頼朝という人が、征夷大将軍(将軍)に任命され、鎌倉幕府という政府を初めて開きました。
現代では、自民党の党首が政府のトップである総理大臣になっていますよね。

それまでは、天皇が自ら政治をするしくみが取られていました。
この辺りのことは、ドラマの背景という本筋からは、かなり外れてしまうので、
もし興味がある人がいらっっしゃるようでしたら、別の機会にお話しさせてもらおうと思います。

さて、武士のトップである将軍が政治するしくみが、西暦1192年に鎌倉幕府より始まりました。
いわゆる学校で習った「いい国作ろう鎌倉幕府」というあれですね。
しかし、源氏による政治も3代で終わってしまいます。

では、その後、鎌倉幕府も終わってしまったのかというと、そうはなりませんでした。


(ちなみに、黒田官兵衛が生きた時代は、鎌倉幕府の次の時代の、室町幕府という時代になります。)


この続きは、次回にお話ししたいと思います。



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2014年の大河ドラマ主人公黒田官兵衛(/岡田准一) [黒田官兵衛]

2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の主人公黒田官兵衛という人物を知っていますか。
黒田孝高・黒田如水ともいう。
一般の人はたぶん知らない人の方が多いと思う。歴史愛好家の間では、超有名人だが。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康はみんな知っているだろう。

黒田官兵衛は、この偉大な3人を最も恐れさせた人物である。
実力はNO1だが、自分が天下を取ることをしなかった。

では、とうしたのか?

この3人の織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の内誰かが、天下を取ると予想していた。
そこで、その内の一人に自分の人生のすべてを賭け、自分の代わりに天下を取らせようと決心した。

ただ、官兵衛には分かっていた。織田信長は天下を取っても長くは続かないこと。
徳川家康は、天下を取るとしても、豊臣秀吉がいれば難しいことを。。。

だから、官兵衛は短命に終わるであろう織田信長が天下を取った後、天下をとるに違いない
秀吉に自分の人生のすべてを賭け、秀吉の為に自分の持てるものをすべて使い、
豊臣秀吉に天下を取らせようと考えるのである。

黒田官兵衛はいつから、このような壮大な夢というか目標を持つようになっていったかは、
ドラマを見ての楽しみだが、どのようにしてそうなっていったのか、そして、どのようにして
それを実現していったのか。それは、このドラマの見どころだと思う。

みなさん、若い人も年配の方も、男性も女性も、是非、是非、2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」をご覧いただきたいと思います。

次回は、まだドラマが始まっていませんので、内容についてというより、主人公がどういう時代に生きたのかという歴史的背景を話したいと思います。
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